炭焼串舟メイン

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若旦那のやまぐち袋叩き!
週間メールマガジン pitmail【やまぐち】で連載していた作品。
山口の悪いところを辛口で批評。山口の悪を知って愛を知ろう?!

【Vol.7 山口きらら博】

前回、突然の休載で読者の方々にご迷惑をおかけしたので、
今回は少しだけ張りきっていこうと思う。よろしく。

というわけで、今回のテーマは、今年4月15日のpitMail side:Bで掲載した、
「テーマパーク」の回で読者からの反響が多かった、
JAPAN EXPO YAMAGUCHI 2001、通称「山口きらら博」について。

読者のメールで一番多かったのは、
「山口きらら博っていったい何?」というものだ。
また「そんな金どこにあるの?」と疑問に思う方もいた。
そんなわけで、
以外に知られていない「山口きらら博」を今回は少し紐解いてみよう。

さて、以前のこのコーナーでも少し触れたが、
新しい県づくりに向けた先導的なプロジェクトとして
西暦2001年(平成13年)に開催する「山口きらら博」。
阿知須町の干拓地で行われる県内初の期間限定の巨大テーマパークで、
開催期間は西暦2001年(平成13年)7月〜9月の間を予定している。

この企画は「やまぐち未来デザイン21」の一環事業で、
その主旨は、県の未来のすがたとして、
「きらめく人」「やすらぎのあるくらし」「にぎわいのある地域」
「はつらつとした産業」を描き実現しようとするものだ。

そしてそのうちの「きらめく人」づくりの推進事業のひとつが
この「山口きらら博」に当たる。
現在の活動状況は、会場や県民参加などの計画づくり、
企業などによる出展の誘致、広報活動が主な活動内容になっている。

山口きらら博における会場計画の最大の特徴は、
海に接した会場の特徴を生かし、海を積極的に利用するなど、
自然を取り込み自然を楽しむ会場構成にある。

このような特徴をもつ会場は、次の6つのゾーンで構成される。

1.「ゲートゾーン」…博覧会場の玄関
2.「やまぐちゾーン」…山口を楽しむ
3.「パビリオンゾーン」…国内外から知恵を集める
4.「センターゾーン」…スポーツ交流のコンセプト
5.「パークゾーン」…スポーツ交流の魅力体験
6.「アミューズメントゾーン」…娯楽性を高める

これらをまとめるキーワードは「いのち」。
明治維新により人々の意識やライフスタイルに変革をもたらした
山口ならではのテーマ性、ということで、
人類にとって大切な営みである、この「いのち」をテーマに設定したそうだ。

さて、「山口きらら博」自体の説明はそれぐらいにして、
次はこのコーナー独自の切り口で、
これらの実際の運営が果たして可能なのかということに注目してみたい。

こういった事業には「ひと・もの・かね」が欠かせない。
では山口県ではこの三つの条件がどれだけ満たされているのか?
というところを今回は突いてみよう。

そこでまず「お金」だが、
県の財政は、長引く景気の低迷などから県税等の収入が伸び悩み、
その一方で支出は年々増加している状態。

数字でみると、支出はこの10年で5,604億円から8,246億円の1.5倍。
逆に県税収入等は3,391億円から3,896億円で1.1倍にとどまっている。

この間、貯金である基金の取り崩しや借金となる県債の借り入れなどにより、
この数年間、何とかやり繰りしてきたため、基金の残りも少なくなり、
同時に県債が膨らむなど県財政はより厳しさを増している。

では、この県の財政状況で「きらら博」のような巨大事業が可能なのか?
ということだが、そこは
「これからの財政の健全と企業のスポンサーの状況次第」
と、あるお偉いさんがこう言っていた。ホントに大丈夫か??

次に「人」だが、これもけっしていい状態ではないといえる。
県民の参加意識も薄いし、認知度もかなり低いとみていい。
またこれらのプロジェクトを進めるに当たって人が育っていないのも事実。
つまり人材不足である。

このようなテーマパークに多くの人を呼びかけるには
県内において「これだ」という人がいないと人は集まらないと思える。
そういった魅力ある人が引っ張ってこそ魅力あるテーマパークができ、
多くの人を魅了するものが出来あがるのではないか。

最後に「もの」について。
普通「もの」というと人を呼ぶために必要な「もの」を指すが、
ここではちょっと視点をかえ、内部的な「もの」の問題を挙げてみる。

「山口きらら博」完成予想図によると、
豪華な演出に夜はライトアップにも華やかさを持たせる予定らしいが、
これらを制御するには当然多くの機械(コンピュータ)が必要。

ここで問題になるのが「コンピュータ2000年問題」
実際、山口県内においてこの2000年問題は解決されているわけではない。
それどころか多くは、問題自体、認識さえされていないようにも思える。

現実にテーマパークを運営していったとき、
これらを司るのは人間とコンピュータと言っても過言ではない。
そのコンピュータの問題に対して認識があいまいな状態なまま、
計画を進めていっても必ず痛い目に合うのが予想できる。

2000年以降、これらのコンピュータが正常に動くのか、
それらの問題解決によるスケジュールの遅れや資金は大丈夫なのか。

今回のこの事業に際し、事業推進者たちが
これらの起きうる問題を予想しシミュレートしているとは考えがたい。
もしそれが出来ているなら、県内の2000年対策は
もっと具体的な解決策がでていてもおかしくないのではないだろうか。